5 今後の課題


  現在の海技制度は,この10年間,基本的な改正が行なわれていない。その間船舶の大型化,自動化等の進展が著しく,これが海技制度に対してもいくつかの課題を提起している。また,国際的にも,42年3月に英国で発生したトリーキャニオン号事件を契機として,大型船に乗り組む船舶職員等の資格および訓練についてIMCO(政府間海事協議機関)で検討が行なわれており,43年12月には,この問題についてIMCOとILOとの間で合同委員会が開かれることが予定されている。運輸省においては船舶の技術革新および海上航行の変化に対応し,海技制度を改正すべく現在検討をすすめている。


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