2 新造船手持工事量
世界の新造船手持工事量も進水量の伸びに伴つて,1964年以来大幅な増加傾向にある。英国のモーター・シップ誌の調査によると,1968年3月末現在では,6,416万重量トンに達し,史上最高を記録し,前年同期に比べ21%増加している。毎年3月末現在の主要造船国新造船手持工事量の推移は 〔II−(IV)−2図〕にみるとおりである。1968年3月末現在は各国とも手持工事量を一様に増加させているのは注目される。すなわち日本は対前年比16%増の2,694万重量トン,英国は23%増の380万重量トン,西ドイツは41%増の433万重量トン,スウェーデンは27%増の488万重量トンである。これら重量トン数の増加とは対照的に隻数は横ばい,ないしは減少しており,ここにも船型の大型化が如実に現われている。
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