3 外国との技術提携の現状


  昭和25年以来外国技術導入件数は41年度まで全業種合計4,135件に達し,うち船舶部門は159件である。42年度の新規契約件数は前年度の14件に比べて2倍以上の31件に達した。その内訳はディーゼル機関,ボイラー各1件,補機5件,航海計器2件,船体関係8件,その他14件となつており,また導入先国別はアメリカ14件,イギリス9件,ドイツ3件,デンマーク2件,フランス,スェーデン,カナダ各1件となつている。
  最近の傾向としては,主要技術の導入は一段落したことにもよるが比較的小さな技術の導入が多く,従来までの輸入製品を極力技術導入による国産化しようとする動きがあり,これが導入件数の増加の一因になつていると思われる。又導入技術を習得し終つたものの契約打切りという事例も見られる。
  これら技術導入による技術使用料支払い額も年々増加し,40年度の42億円に対して41年度は55億円に達している。
  一方,技術輸出については近年,溶接技術,船舶建造法,ディーゼル機関等について実績があるが,件数も少なく,技術使用料の受取り実績も僅かである。
  又,42年度には技術導入の自由化が外資審議会にて検討され,43年6月より一部特定業種を除き原則的に自由化が実施されることとなつた。


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