3　レジャー活動の今後の動向

　　これからのレジャー活動の動向について,社団海人日本観光協会が行なつた「観光の実態と志向」調査(昭和41年7月実施)によればまず平生の休祭日に希望する活動内容をみると, 〔IV−２０表〕のとおりで,「昼寝,読書,テレビ等」は50.9%と大半の人が希望しており,ついで「釣,写真,日曜大工等」が多く25.6%,「ハイキング,ピクニック,ドライブ」19.7%,「買物,招待訪問」14.3%,「映画,観劇,ダンス」12.0%の順となつている。これに対し2日以上の休暇のときに希望する活動内容をみると,「１泊以上の旅行」が最も多く42.9%を占めており,ついで「昼寝,読書,'テレビ等」24.8%「ハイキング,ピクニック,ドライブ」15.2%,「釣,写真,日曜大工等」14.1%,「買物,招待,訪問」11.3%となつている。
　　これまでにながめたいくつかの調査結果からは,レジャー活動の中でしだいにみずから身体を動かしてするレジャー活動に重点が移行していることがうかがわれ,またこの傾向は,レジャーが長期化するに伴つていつそう明瞭になるといえよう。旅行,ドライブ,スポーツなど「する」レジャー活動の増加傾向は,レジャーを自主的に利用しようとする意識が高まつていることを示すものと考えられる。