4 西ドイツ
西ドイツ造船業は従来より船舶輸出振興等に意欲的である。すなわち,連邦政府は1962年以来継続して輸出船融資助成計画を実施してきた。本措置はKFW(復興金融公庫)を通じ,低利のERP資金(欧州復興援助会計資金)を供給するとともに,利子補給金を国庫より支出し,世界造船市場で競争力のある信用条件の提供を可能にするもので,現在第6次計画として1970〜1972年までの3年間に引渡される船舶を対象にERP資金より2億2,500万ドイツマルクの融資と,利子補給金として,1億1,000万ドイツマルクの供与が行なわれている。また,第6次計画より,本措置の実施に際しては初めて企業の合理化努力が考慮されることになつた。更に連邦政府は大型船建造体制,生産管理等での金業間の協調体制の支援に積極的であり,ドイツ造船業は世界造船市場に確固たる地位を築きつつある。
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