4 工業標準化の促進
最近における内航船舶の近代化,外航船舶の巨大化,高速化は著しいものがある。このような情勢に対処するため,日本工業標準調査会に今後の標準化の方向について諮問していたが,昭和43年5月20日標準の制定について次のような答申を得た。
(1) 配管システム等艤装設計の標準化の推進
(2) 巨大船,中小形船の艤装品類の標準化の推進
この答申に基づき,配管システム等の標準化のための具体的方法について検討するとともに,巨大船用及び今までの規格の盲点となつていた中小形船用の艤装品類の規格化を積極的に進めている。
41,42,43年度において制定,改正,確認及び廃止した規格数は 〔II−(IV)−14表〕のとおりである。なお,新規制定22件のうち中小形船関係は12件である。また,改正264件のうちには,メートルねじ移行に関するものが234件含まれている。
JIS表示制度については,前出の答申においてJIS表示製品の一層の普及を要望しているが,当局においては,先に昭和40年度に「船舶部門JIS表示製品普及促進施策要綱」を策定し,計画造船,官庁所有船,船舶整備公団共有船に対し,JIS表示製品の普及を推進している。23次計画造船のうちJIS表示製品の使用報告書の提出のあつた48隻分についての使用率は 〔II−(IV)−15表〕のとおりであり,普及促進の成果(60%〜80%の使用率)があがつている。
43年度には10工場を新たに許可し,許可工場累計は139(42年度133)となつた。42年度におけるJlS表示許可商品の生産実績及びJISマークの表示率は 〔II−(IV)−16表〕のとおりであり,造船所の使用実績を裏づけるものである。
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