3 航空灯火
空港整備5箇年計画に基づき,安全性の向上を図るために,前年度に引続き飛行場灯火の整備を進めている。
昭和43年度において実施された主なものは次のとおりである。大阪国際空港の新滑走路,エプロン等の整備に伴い滑走路灯,接地帯灯等の航空灯火の大半およびエプロン照明灯等の一部を設置し,さらに施設増に対処するための電源設備の整備等を行なつた。また第二種空港では,エプロン照明灯を高松,小倉に増設し,誘導路灯の整備を小倉,宮崎,千歳,小松等で行なつた。第三種空港では岡山に飛行場灯台,進入路指示灯,滑走路灯,進入角指示灯,誘導路灯等の飛行場灯火一式を設置し,花巻に進入角指示灯,滑走路末端識別灯を設置した。
44年度に整備を計画している主なものは,次のとおりである。東京国際空港では,滑走路灯の一部改修,誘導路灯の新設,エプロン拡張に伴うエプロン照明灯の増設,幹線ケーブルの一部布設,電源変電所の整備等を行なう。また大阪国際空港では,45年始めの新滑走路供用開始に合わせて,滑走路灯,接地帯灯等の残りの部分を設置し,さらに誘導路灯,エプロン照明灯等の整備を図る予定である。第二種空港では,新潟の滑走路延長,拡巾に伴い滑走路灯等の改良を行ない,又高知,板付にエプロン照明灯を増設する。このほか,宮崎の滑走路灯の改良,千歳の誘導路灯,エプロン照明灯等の整備を行なう。第三種空港としては,昼間における着陸の安全性の向上を主眼に,進入角指示灯および滑走路末端識別灯を優先して整備することとし,44年度は秋田,南紀に設置を予定している。
なお施設の整備にあたつては,新しい埋込灯,光源,電源機器,操作机の関発を行ない性能の向上を図ると共に,信頼性,完全性の高い航空灯火を整備してゆく方針である。
また航空障害標識については,43年度中に新たに航空障害灯154件905灯,昼間障害標識156件の設置があつた。
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