1 国民所得の向上等


  昭和40年度以来拡大基調を続けているわが国経済は,昭和43年度に景気調整過程としては異例の対前年度14.3%(実質)増の成長率を示した。これに伴い日本経済の国際的地位は著しく高まり,国民総生産は,自由世界ではアメリカに次いで第2位の水準に達した。
  また,個人消費支出も43年度には27兆4,901億円(実質)となり,対前年度9.5%増と順調な伸びを示した。
  総理府の「家計調査」によれば,年間のレジャー関係支出は, 〔IV−17表〕のとおり,42年には,1世帯当り15万3,000円に達し,消費支出額全体の20.8%を占めている。これを39年と比較してみると消費支出全体では27.7%の増加(名目)であるのに対しレジャー関係支出は36.9%の増加を示しており,消費支出中に占める割合1.4ポイントの増加となつている。


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