2 外貿コンテナ船のための埠頭整備
外貿コンテナ船のためのふ頭整備は,昭和42年10月に,京浜及び阪神両外貿埠頭公団が設立されて以来,東京湾及び大阪湾において当事者として実施されてきた。
両公団の事業に関する基本計画は,43年1月に運輸大臣から両公団あてに指示されており,50年までに東京湾及び大阪湾において,それぞれ11バースずつの外貿コンテナ埠頭が整備され,順次船社等に専用貸しされることとなつている。
その後,この基本計画にしたがつて事業がすすめられてきた結果,すでに44年度中に横浜港において2バース,大阪港において2バースが完成し,船社に専用貸しされてその利用が始まつている。
また45年度中には,横浜港および神戸港において1バースずつが供用開始されることとなつている。
しかしながら,最近の傾向をみると,コンテナ化は当初予想をはるかに上廻るテンポですすんでおり,このため,50年における外貿コンテナ埠頭の所要数は,当初の想定数を上まわり,東京湾地区17バース,大阪湾地区16バースのほか伊勢湾地区においても6バースが必要と予想されるに至つている。(44年8月における海運造船合理化審議会答申)
このような見通しの変化にともない,運輸省は東京湾および大阪湾地区の両地区については両公団の基本計画の50年までに必要なバース数を13バースにそれぞれ変更することにしたほか,あらたに伊勢湾地区においても,外貿コンテナ船のための専門埠頭を整備することとした。
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