1 概況


  44年度のわが国の国内航空輸送は,引き続く国内経済の発展と,これに伴う輸送需要の旺盛な増大に支えられ,旅客数は幹線で前年度比34%増,ローカル線で同比46%増とともに極めて好調な発展を遂げた。現在,国内航空企業4社のうち,幹線の運営を行なつているものは,日本航空(株),全日本空輸(株)および日本国内航空(株)(夜間便のみ運航)の3社であり,ローカル線の運営を行なつているものは,全日本空輸(株),日本国内航空(株)および東亜航空(株)の3社である。国内航空路線は,整備拡充の方向にあるが,44年度の青森〜函館,大阪〜鳥取,名古屋〜南紀,奄美大島〜沖永良部の増設に加えて45年度に入つてから名古屋〜八丈島,金沢〜新潟〜丘珠が新設されたため,路線数は125路線となつた。また路線便数は( 〔III−14図〕)に示すとおり,毎年同期に比べ幹線において19往復,ローカル線において24.5往復の増加となつており,前年度の大幅増に比べ増便傾向は鈍化して来ている、これは主として主要空港,特に東京,大阪国際空港における航空交通量の輻輳を緩和するため,発着便の便数を調整せざるを得なくなつた事情によるものである。一方,これらの路線運営に供せられている機材についてみると,44年度以降大型化が進行しつつある。すなわち,全日本空輸(株)が,昭和44年3月にB-737(115人乗り)を主要ローカル線に,B-727標準型(129人乗り)を長胴型(178人乗り)にリプレースして幹線に投入し,また昭和45年4月には日本航空(株)がDC-8長胴型(213人乗り)を幹線に投入して大型機による輸送力強化を図つた。


表紙へ戻る 次へ進む