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2 旅客輸送
国内航空の旅客輸送需要は前述のとおり昭和44年度においては,きわめて旺盛な伸びを示した。
44年度の旅客輸送量は, 〔III−15表〕のとおり1,180万人,69億8,900万人キロでそれぞれ前年度比40%,37%の増加であり,いずれも前年度の伸び率を上回つた。一方,座席キロは,前年度比30%増にとどまり,この結果座席利用率は,76.0%と前年度より3.8ポイント上昇し,全般的に供給不足の状態を呈した。
このように,44年度において輸送量が大幅に増大したのは,国民所得の向上と鉄道運賃の値上がり傾向によつて運賃が相対的に低廉化して来たこと,経済活動の活発化に伴い時間価値が高まって来たこと,供給側においてサービスおよび安全性の向上に努めたこと等により航空選考が高まつて来たためと思われる。
44年度の輸送状況を幹線,ローカル線別にみると,まず幹線は東京〜大阪線をはじめ各路線とも順調な伸びを示し,全体で588万人,43億600万人キロと前年度比33%の増加で,座席利用率は,75.1%の高水準であつた。
また,ローカル線では,592万人,26億8,300万人キロとそれぞれ前年度比46%,44%の増加と非常に好調な伸びを示した。なかでも多客区間である大阪-高松,大阪-宮崎,大阪-松山間においてそれぞれ49%,45%,40%と高い伸び率を示したのが注目される。
これは,前述の航空選好の高まりにより存在した潜在需要が,新規格線の開設,既設路線の増便に喚起され,かつ,それを上回る伸びで顕在化したことによると思われる。
この結果,座席利用率は,77.6%とこれまでの最高を示し,一部の路線では座席確保が困難となつた。
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