2 わが国の民間機の現勢


(1) 日本航空鞄剪闃航空運送事業を営む航空企業においては,DC-8,B-727,YS-11の保有機数が遂次増加し,使用機材のジエツト化またはターボ・プロツプ化が促進された。

  国際線においては,航空輸送需要の増大による新路線の開線および既設路線の増便のため,DC-8が増機されて31機(うちリース2機)(45年6月1日現在)となつているが,このうちには,従来のDC-8の胴体を延長し搭載量を増加しDC-8-61型機,およびDC-8-62型機12機(うち貨物機1機)が含まれている。さらに,日本航空鰍ヘ,大量輸送時代の到来に備えるため,超大型輸送機B-747型機11機を発生しているがそのうちすでに2機(45年6月1日現在)の引渡しを受けている。
  国内線においては,ピストン機が売却,廃棄されて漸次路線から姿を潤す一方,短距離ジエツト機B-737,中距離ジエツト機B-727および国産ターボ・プロツプ機YS-11の増加が目立つているが,注目されるべきことは全日本空輸鰍ェ毎年10月からB-727の長胴型であるB-727-200を,日本航空鰍ェ45年4月からDC-8-61をそれぞれ幹線に投入したことであり,国内線においても大型ジエツト機が投入される傾向にある。

(2) 小型機,ヘリコプター等

  双発の小型ピストン機は,操縦訓練,航空測量等に使用されているほか,報道取材,社用機等いわゆる自家用機としても使用されているが,その機数は昨年度とほとんど変りない。これに反し,単発機は,最近における航空機使用事業の順調な発展,拡張により,その機数はかなりの増加を示している。
  一方,ヘリコプターについて,昨年同様大型機については,薬剤散布等の需要の増大により順調な伸びを示している。


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