3 経営状況


  ホテルの経営状況についてまずその経営規模をみると,43年末現在,個人経営1.1%,資本金5,000万円未満の会社22.5%,5,000万円を超える会社76.4%であり,他の企業に比し,一般的に大規模であるといえる。とくに最近2,3年にあつては施設も大規模化しているので,この傾向は顕著である。主要ホテルの資産構成比率をみると,総資産のなかで固定資産の占める割合は86.9%と,他産業に比べ著しく高い。また,資本構成比率をみると, 〔IV−25表〕のとおり,自己資本の占める割合は,21.2%である。
  主要ホテルの収入状況をみると,全国平均では食事料収入37.0%,室料収入25.1%,飲食料10.2%となつている。地区別にみるとリゾート地区は他地区に比較して附帯事業収入が13.3%と高い比率を示している。
  一方,支出面をみると,全国平均では管理費及び営業費58.6%,食事材料費15.1%が主たるものであり,そのうち人件費の占める割合は24.7%,また支払利息が9.7%となつている。
  主要ホテルの利益率は,41年までは低下しており,ホテル経営は苦しい立場におかれていたが,42年以降はやや好転しつつある。


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