3 陸上交通と気象


  現在,気象庁は日本国有鉄道との申し合わせにより鉄道気象通報を実施している。異常気象等が発生して,国鉄の業務に支障を及ぼすおそれがあると予想される場合には,気象官署から国鉄の機関に対し気象通報を行なつている。台風,暴風雨,豪雨,豪雪などに関する全国的な気象情報は,気象庁本庁が国鉄本社に通知し,また,地方気象台からは,関係の国鉄機関に対して,気象情報を通報して,列車,連絡船の運航の安全の確保に協力している。
  44年度は,8月7日から12日にかけて,局地的集中豪雨のため,北陸地方,信越地方および東北地方南部で鉄道不通があつた。今後さらに災害の軽減防止のために密接な情報連絡が望まれる。


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