1 概況
予報作業を行なうには,国内,国外の気象観測の結果を正確迅速に収集し,これらの資料を使つて天気図を作成解析し,また数値予報等をもとにし,大気の実態,動向を解析判断して,予報,情報等を作成するとともに,'予想される程度に応じて,注意報,警報をだしている。
現在,予報作業に関連する資料は,一日約13万通に達している。これらの資料の収集処理は,電子言十算機を使用している。
近年,より精度の高い予報,国内,国外にわたる広範囲な気象資料など,多岐にわたる情報の要求が次第に多くなつてきているが,これは,わが国内だけの情勢ではなく,世界的な傾向である。この情勢に適合させるために,世界気象機関(WMO)では,先年,世界気象監視(WWW: World Weather Watch)計画を策定し,42年4月のWMO総会で,総力をあげてこの計画の達成に努めることを決定し,現在WMO加盟各国で推進中である。
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