(2) 国鉄における座席予約システム
国鉄の「みどりの窓口」は,そのスタート以来収容座席数を逐次増大し,46年4月現在,座席予約装置の3組に1日約46万6,000座席を収容している。しかし,現在のシステムの収容能力は延べ約500万席(1日あたり50万席)であり,47年度開業をめざして建設が進められている山陽新幹線の新大阪・岡山間が完成したあかつきには,指定席数の増加に対応できなくなる。このため,47年8月を目途に新たなシステム(MARS105)の開発が進められている。
このシステムは,1日あたり70万席1,500列車の収容能力を有するシステムで,これが稼働を開始する時点では指定券発売日のくりあげ,指定券と乗車券との一括販売,発売に伴う案内情報の提示など,旅行需要の増大と多様化に対応したきめ細かなサービスが開始される。
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