2 都心部と郊外部を結ぶ輸送
都市のスプロール的拡大に伴つて,通勤・通学距離はますます長距離化する傾向をみせており,輸送需要の増大によるラツシユ時の混雑とあいまつて深刻な通勤・通学難を生じている。
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都心部と郊外部を結ぶ鉄道においては,近年,通勤・通学輸送の比重が高まつており,そのため輸送需要のかたよりが大きくなつている。 〔2−2−13図〕は京阪電鉄京阪本線の例で乗客の時間帯による波動を示したものである。大阪の代表的なオフイス街に立地する淀屋橋駅で1日に降車する人員の47%が朝の8時から10時までの2時間に,大阪のベツドダウンともいえる香里園駅で1日に降車する人員の36%が夕方の17時から20時までの3時間に集中しており,完全に片荷輸送の状態となつている。
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都心部と郊外部を結ぶ道路は自動車の増加に伴つて年々混雑が激化しており,放射状道路の郊外部においては都心部以上に渋滞の発生が目立つている。
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