2 災害と復旧対策


  45年は1月低気圧をはじめ,台風9号および10号が来襲し,港湾関係ではここ数年来まれにみる大災害が発生した。
  このため,同年の港湾施設および海岸保全施設の被害額は,約93億円(1,138カ所)に達し,前年の被害額のおよそ5倍となつた。これに対し,71億円の復旧事業費(965カ所)でもつて復旧することに決定した。これに要する国費50億1,950万円を支出することとした。
  とくに,台風10号は,その上陸地点の高知県に重大な災害をもたらし,なかでも浦戸湾に面する高知市は超異常な高潮により激甚な被害を受けた。
  このため,激甚災害の適用団体としての指定を高知県およびその他の地域の市町村に行ない,国庫負担率のかさあげ措置をとつて迅速な復旧にあたつた。45年度の復旧事業等の実施状況は 〔II−(III)−14表〕のとおりである。


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