1 旅行業の動向


  46年1月1日現在一般旅行あつ旋業者は122社で,その経営規模はかならずしも大きくない。旅客取扱実績は,44年の取扱人員延べ約4,200万人で前年比11%増取扱金額は約4,580億円で前年比32%増,手数料金額は約328億円で前年比34%増となっている。また,取扱実績を売上金額でみると,44年は日本人の国内旅行の取扱が全体の76%を占め,続いて日本人の海外旅行の取扱が22%,外客の旅行の取扱はわずか3%となつている。経営状況をみると,資本および営業収入利益率が低く,外客部門で黒字を出している企業は少ないためか,多くは収益の大きい日本人の海外旅行部門や兼業部門によつて経営採算をとつている。


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