2. 財産の状態


  46年度末における財産の状態は 〔I−(I)−25表〕のとおり,45年度に比べ10%増の総額3兆9,122億円であり,その86%を占める固定資産は,45年度に比べ7%増の3兆3,664億円となつたが,これは,山陽新幹線の岡山開業により,建設仮勘定から線路設備等の固定資産への繰入増によるものである。また,繰延資産は,45年度に比べ31%増加しているが岡山開業による用地補償金等開発諸費の繰入の増加によるものである。

  負債,資本関係では,長期負債が45年度に比べ19%増の3兆871億円となり,これを資本関係経費における構成比でみると45年度の73%を上回る79%を占めるにいたつており,収支悪化の原因ともなつている。また資本金が45年度に比べ35億円の増加となつているが,これは,46年度から東北新幹線工事等の工事資金の一部として政府が出資したものである。


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