1 概況


  フエリー事業全体についてその推移をみると 〔II−(I)−21図〕のとおりで近年急速な発展を示してきた。

  47年3月末日現在で197航路,総延長航路距離1万6,000kmとなり,就航船舶は395隻,33万9,000総トンに達した。
  航路距離300km以上の長距離フエリーは,47年7月末現在15航路となり,29隻(このうち22隻が5,000総トン以上のものである)が就航するに至つている。すでに免許を受けて開業準備中のものが,10航路あり,ここ1〜2年の間には,これら長距離フエリー網は 〔II−(I)−22図〕に示したとおり,全国の主要地域を結ぶことになる。

  昭和46年度における長距離フエリーの輸送実績は,自動車58万台,旅客200万人であつた。自動車航送台キロでみると2億7,000万台キロで全フエリー輸送量の46%を占めるに至つている。また,長距離フエリー航路の利用率は平均45%となつているが,航路別にみると70%前後の高い利用率を維持している航路がある一方,数10%と極めて低い利用率で低迷している航路もある。このような航路によつて利用率の差が激しいのは,それぞれの航路の立地条件の良否が他の競合した交通機関と比較した場合の長距離フエリーのメリツトを大きく左右している結果によるものと思われる。
  長距離フエリーによつて輸送された航送自動車の台数を車種別にみると 〔II−(I)−23図〕のとおり,トラツクは全台数の約3分の1のシエアを占めているが,換算台数(乗用車2台をトラツク1台と換算した台数)では全体の約半分を占め,しかもそのうち無人トラツクが着実に伸びており,貨物の海陸一貫輸送の一環として流通近代化に大きく貢献している。

  また,乗用車は,全台数の約3分の2とかなり高いシエアを占めており,長距離フエリーが乗用車および旅客の輸送においても重要な役割を果すものであることを示している。


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