1 港湾の利用および管理の状況
46年に全国の港湾で取扱われた貨物量は 〔II−(III)−2表〕のとおり,20億400万トン(暫定値)と前年比8.2%の増加をみせたが不況を反映し,増加率は前年の20%増から大幅に低下し,港湾取扱貨物量は伸び悩みの傾向を示している。
![]()
また,地域別の港湾取扱貨物量は 〔II−(III)−3表〕のとおりで,外貿貨物では関東,近畿,中・四国の占める割合が大きい。45年に東京湾,大阪湾,伊勢湾で取り扱われた貨物量(外内貿貨物合計)は全国のそれぞれ20.3%,11.8%および6.2%であり,これら3湾で全国の港湾総取扱貨物量の38.3%を占めているが,これら3湾以外の地域開発港湾の整備により徐々にその比率は低下の傾向をみせている。
![]()
なお,45年の港格別港湾取扱貨物量(外内貿貨物合計)は特定重要港湾が全国計の49.3%,重要港湾が35.7%,地方港湾が15.0%となっている。
入港船舶の状況を示したものが 〔II−(III)−4表〕で,45年の全国の港湾における入港船舶の隻数は,44年に比べ,大幅な減少となつているが,総トン数では最近における船型の大型化の傾向を反映して44年の約8%増となつた。とくに船型1万総トン以上の入港船舶の累計総トン数が,全入港船舶の累計総トン数に対して占める割合は増加の一途をたどつており,44年には21%であつたものが45年には23%にまで増加した。
![]()
|