防波堤の建設工事は港湾が拡張することにともない従来よりも建設水深が深い所で行なわれるケースが多くなつたが,これらの地点は気象・海象条件が悪く,その難を避けるために工事を急速に行なわなければならないという問題を生じてきた。このため,ケーソンの曳航法の改善,据え付け用起重機船の改良,捨石均船の開発などを行なう一方で,工程管理上とくに有効である波浪予測の手法の開発にも積極的な研究が進められている。