2 造船関連工業の生産
46年の造船関連工業の生産は,大型船舶を中心とした船舶建造量の伸びに支えられて増大し, 〔II−(IV)−6表〕のとおり総額3,998億円,前年比23%増となつた。このうち,主機関補助機械用原動機等に用いられるタービン,ボイラーおよび内燃機関の生産は1,617億円で全体の40%を占め前年比27%増であつた。とくに大型船舶の建造量の増大に伴う大型機関の伸びは目覚しく,大型デイーゼル機蘭は35年以降,大型蒸気タービンについても39年以降,連続世界第1位の生産を保持している。発電機,中板機械,ポンプ等の補助機械の生産は,895億円で全体の22%を占め前年比29%増であつた。また,航海計器,電気器具,航海用具,部品等のぎ装品の生産は,1,486億円,前年比16%増であつた。
![]()
関連工業製品の生産は,大型船舶を中心とした船舶の手持工事量の増大により全体としては伸びているが,近海および内航船の不況による中小型船の建造量の減退によつて中小型のデイーゼル機関,錨鎖,弁等の生産の減退がみられ,また,ドルシヨツクによつて中小型デイーゼル機関等の単体輸出も減少しており,とくに1,000馬力以下のデイーゼル機関の生産は206万馬力,前年比10%減となつている。
|