1 地震活動の概況


  46年度は大被害を伴う地震の発生はなく,小被害の地震のみで,その主なものは,
 (1) 8月2日襟裳岬沖(M=7.0)北海道南部で鉄道のレールが狂い,小がけくずれなどの被害があつた。また,軽微な津波が北海道,東北地方の太平洋沿岸で観測された。
 (2) 11月10日,松代付近(M=4.5)長野県須坂市付近で壁のき裂,落石などの軽微な被害があつた。
 (3) 47年2月29日八丈島近海(震度5)八丈島で壁にき裂,墓石の倒壊,落石,土砂くずれ,導水管,漁船の破損などの被害を生じた。八丈島東方海上に操業中の漁船は海震を感じ,本州の太平洋沿岸では軽微な津波を観測した。八丈島で観測された余震(有感地震)は3月末日までに89回を数えた。


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