2 輸送品目別動向


  47年度の主要品目別輸送量は, 〔1−7表〕のとおり,第1次産品は全体的に減少あるいは伸び率の鈍化が目立ち,前年度に比べ4.6%の増加(46年度7.3%増)と伸びが鈍化したが,46年度に景気停滞の影響を強く受けた工業製品は,比重の大きい化学工業品の不振にもかかわらず,金属機械工業品,軽・雑工業品の大幅増にささえられ,7.1%の増加(同0.5%増)となつた。しかし,総輸送量に占める第1次産品の割合は40.7%と前年度に比べ1.1ポイント低下し,工業製品の割合も38.8%と0.1ポイント低下した。

  第1次産品では,農畜水産品は,野菜・果物等の生鮮食料品輸送が増加したものの,米を中心として穀物が鉄道,内航海運で大幅減となり,前年度比0.2%の微増にとどまつた。林産品は,そのほとんどを占める木材が,輸入木材の増加により供給量がわずかながら増えたものの輸送量は3.0%減であり,全体では2.9%減となつた。総輸送量の約30%を占める鉱産品は,その大半を占める砂利・砂・石材が自動車の9.3%の大幅増を中心に,7.1%増となつた。これは,景気の回復,上昇に伴い建築・土木工事の受注が民間を中心に増え,砂利・砂・石材等の工事用資材の需要が伸びたことによる。
  工業製品では,金属機械工業品のなかで,鉄鋼が内航海運で大幅増となつたが,鉄道,自動車で減少し,全体では引き続き2.4%とわずかながら減少となつた。しかし,旺盛な設備投資意欲を反映し機械の需要増が著しく,自動車,内航海運でそれぞれ26.9%,30.2%と大幅に増加し,全体では25.3%の顕著な伸びを示した。このため,金属機械工業品全体では8.4%増となつた。化学工業品は,内航海運でセメントが,自動車でセメント以外の窯業品が伸びたものの,自動車でセメントが大きく減少したため,全体で5.3%減となり,また石油(石油製品を含む。)が供給量の停滞により自動車は横ばい,鉄道は微増,内航海運のみ大幅増となり,全体では微増にとどまつた。このため,化学工業品全体では2.8%増となつた。軽・雑工業品は,紙・パルプ,食料工業品をはじめ,ほとんどの品目で大幅に伸び,全体では13.9%の大幅増となつた。
  その他の品目では,46年度に大幅な減少となつた廃棄物輸送が,自動車での大幅増のため前年度を大きく上回つた。これは,景気の回復,上昇による生産,需要活動の活発化に伴い,廃棄物輸送で比重の大きい産業廃棄物が大幅に増えたことによると思われる。


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