|
3 貨物輸送の近代化
大量,定型物資の輸送に関しては,それぞれの物資にもつとも適した設備の専用化による物資別適合輸送の拡充が進んでいる 〔1−8図〕。
国鉄では,旧来の網羅的駅配置を前提としたヤード依存度の高い集結輸送の体制を,拠点駅間の直行輸送体制にシステムチエンジを行うため,後述のフレートライナー輸送方式の推進とともに,物資別適合輸送方式の整備・促進をはかつている。石油,石灰石,セメント,自動車等の分野では,専用基地の整備,専用貨車の開発・増備,専用列車の拡充等が進められており,これらの物資の輸送量は,貨物輸送の低落のなかでも毎年着実な伸びを示している。
異種交通機関を有機的に結合し,戸口から戸口までの一貫輸送をめざす協同一貫輸送方式として,まず,鉄道の大量高速性と自動車の機動力とを組み合わせたフレートライナーがある。
つぎに,自動車の機動力と船舶の大量輸送力とを組み合わせた長距離フエリー(航路距離300km以上)は,43年に小倉-神戸間に開設されて以来,近年のモータリゼーシヨンの進展,道路混雑の激化,労働力不足等とあいまつて,急激な伸びを示し,48年6月末現在,20航路に42隻が運航されている。47年度の自動車航送台数は104万6,700台(前年度比79.5%増)で,そのうち41万4,600台(同2.3倍)はトラツクであつた。トラツク航送における無人車率は,45年度18.5%,46年度27.2%,47年度41.2%と急激に高くなつてきている。その航路距離が長いほど無人車輸送のメリツトが高いフエリー輸送は,航路網の拡充,整備とともに,幹線鉄道,幹線道路に匹敵する新しい海上幹線輸送体系を着々と形成しつつある。
|