2 鉄道の安全対策
列車の高速化,高密度化に対応して,列車運行の安全と運転事故の防止を図るため,線路施設の整備ATS(自動列車停止),CTC(列車集中制御)化等の信号保安設備の整備,車両の構造,装置の安全性の向上,列車運行管理の改善,乗務員の教育訓練の充実等の施策を講じている。
特に,「北陸トンネル」内の列車火災事故を契機に,長大トンネル等における火災事故防止対策を推進している。すなわち,国鉄では,車両の不燃化,トンネル内設備の充実,乗務員の異常時取扱いなどの対策を49年度末完了を目途に実施するとともに,鉄道火災対策技術委員会及び火災研究室(鉄道技術研究所)を設置し,更に専門的な対策を検討している。地下鉄については,車両の不燃化,駅施設の不燃化,消火設備の整備等を推進している。
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