3 通勤通学輸送
大都市における通勤通学の輸送状況は 〔I−(I)−5表〕及び 〔I−(I)−6表〕のとおりであるが,引き続く人口の都市集中と市街化地域の拡大により,周辺部から流入する通勤通学人口は依然として増加傾向を続けている。このような情勢に対処して,国鉄においては,まず首都圏では,総武線の東京・津田沼間の線増が完成したため,7月15日から同区間に新たに快速電車の運転を開始し,その一部を千葉,成田,君津,大原方面にも延長して,通勤圏の拡大と通勤時間の大幅な短縮を図つた。これに期を合わせ,津田沼駅乗入れの地下鉄東西線についても増発を行つた。また,10月から常磐線快速電車のすべてを10両編成とした。
![]()
![]()
近畿圏では,47年3月15日から東海道山陽線の新快速電車に冷房つき急行型電車(153系)を採用し,運転間隔を従来の1時間から15分に短縮すると同時に京都・姫路間のスピードアツプを図つた。また,阪和線においても同じく3月15日から新快速電車を天王寺・和歌山間に運転し,運転時間の短縮を図つた。
|