3 労働問題
48年度私鉄賃上げ要求は,3月5日大手私鉄,中小私鉄,公営ともほぼ20,000円の要求を提出し,3月下旬から交渉が始められた。大手中央集団交渉グループは,4月4日以降集団交渉を続け,中労委によるあつせんに入つたが,解決に至らず,自主交渉に変えた名鉄を除き,27日9社が48時間ストに入つた。
この間,中労委はあつせんを続け,27日午後14,700円のあつせん案を提示し,これを労使双方が受諾し,組合側は13時45分ストを中止した。
また,個別交渉の西武は4月27日14,900円,小田急は4月28日15,300円もつて妥結した。
これに関連して,中小私鉄の大半は,27日24時間ストに入り,未解決のものはその後も断続約にストを行つたが,5月22日までにすべて解決した。
一方,公営交通は,27日正午までの範囲で各都市が時限ストを行つた。
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