2 鉄道信号工業


  鉄道信号機器製造事業者は21社,関係従業員は約7,000人である。このうち生産額10億円以上の企業は4社で,総生産額の80%を占めている。
  鉄道信号工業も,鉄道車両工業と同様に兼業を営んでおり,その主なものは道路交通信号機器,電子機器,各種情報処理装置,工作機械等多範囲である。近年の鉄道の高速化,輸送の高密度化に伴い,鉄道信号機器も従来と変わりエレクトロニクスの応用,IC,コンピユーターの導入等により積極的に近代化が進められている。
  47年度の信号保安機器の生産実績は 〔I−(I)−33表〕のとおり199億円で,前年度に比べ13.5%増と好況であつた。需要先別では国鉄の列車の高速化,高密度化に伴うATS装置の整備,CTC化等信号保安設備の整備促進により前年度比20.4%増のほか,民需が1.1%の微増にとどまり,輸出は12.8%の減と振わなかつた。


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