2 超高速鉄道の開発
超高速鉄道の開発については,従来の車輪とレールとの間の粘着力を利用した粘着駆動方式では300km/h程度が限界であるため,この方式に替わるものとして,空気又は磁気浮上,プロプラ・ジェット又はリニヤーモータによる推進方式が提案され,欧米等の諸外国において研究が進められている。
我が国においては,国鉄が中心となり極低温技術を応用した超電導磁気浮上,リニヤーモータ推進方式による超高速鉄道の開発が進められている。この方式は,500km/h以上で大量輸送が可能とされ,公害防止の面からは,騒音,振動等が小さいなど我が国の国情に合うものとされており,47年度に超電導磁気浮上,リニヤーインダクションモータ及びシンクロナスリニヤーモータ推進方式による低速走行実験に成功し,実現に明るい見通しを得ている。
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