第3節 都市交通対策


  東京,大阪をはじめとする大都市においては,人口及び業務機能の急激な集中に伴い,路面交通需要は道路整備の進捗をはるかに上回るテンポで増加し,慢性的な路面交通渋滞,交通事故の多発,交通公害の発生,新住宅地における足の確保難等多くの都市交通問題を生起するにいたつている。
  このため運輸省においては運輸政策審議会の「大都市交通におけるバス・タクシー輸送のあり方及びこれを達成するための方策について」の答申の趣旨にそつて47年12月に次の事項を主な内容とする「大都市バス・タクシー輸送改善対策」を策定した。
  本対策は主として東京及び大阪を対象とし(名古屋,京都,札幌,北九州,福岡についても,都市の特殊事情を加味して実施する)47年度からおおむね5か年で達成することを目標にする。


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