2 コンテナ船
輸送合理化の大きな担い手として発展してきたコンテナ船は我が国の主要定期航路に次々と投入されてきており, 〔II−(I)−5表〕に示すように加州,豪州,北米北太平洋岸,欧州航路のコンテナ化に引き続いて47年8月にはニユーヨーク航路がコンテナ化され,これら航路に就航している我が国のコンテナ船は48年6月末現在,30隻88万総トンとなつている。また地中海航路のコンテナ船就航計画や既設航路の増配計画もあり,我が国海運のコンテナ化はますます発展して行くものと思われる。
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このようなコンテナ化の進展に伴い,各航路の貨物のコンテナ化率も着実に上昇しており,最初にコンテナ化された加州航路を含む北米太平洋岸航路では,47年において往航定期船貨物の86%がコンテナ化されており,前年に比べ13ポイントコンテナ化率が高まつた。
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43年8月から我が国の船会社が2つのグループを形成し,6隻のコンテナ船によつて運航を開始したが,その後6隻が増配され,現在,12隻によつて運航されている。47年の邦船輸送量は伸び悩みを見せ,前年の減少に引き続き,2年続けて45年の輸送量を下回つた。
44年10月より我が国の船会社が2つのグループに分かれて,それぞれ外国の船会社と提携し運航を開始し,現在4隻のコンテナ船が投入されているが,48年10月には日本船1隻の増配が予定されている。
45年5月より我が国の船会社がスペースチヤーター方式によるコンテナ船の運航を開始しており,現在3隻のコンテナ船が就航している。47年の輸送量は前年に比べ大きく減少したが,今後の荷動き量を勘案して,49年にコンテナ船3隻が増配される予定になつている。
我が国の船会社2社が英国2社,西独1社と提携してトリオグループを形成し,46年12月より運航を開始した。トリオグループは現在日本船5隻,外国船11隻でウイークリーサービスを実施している。
47年8月より我が国の船会社が,スペースチヤーター方式によるコンテナ船の運航を開始しており,現在7隻の大型コンテナ船によりウイークリーサービスを実施している。
我が国の航会社が,フランス2社,イタリア2社と提携して地中海クラブを形成して,47年12月より運航を開始している。現在フランスのコンテナ船3隻が就航しているが,49年から50年までの間に日本船2隻を含めて4隻のコンテナ船の投入が計画されている。
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