3 在来定期船
47年の在来定期船の活動状況を見ると, 〔II−(I)−2表〕のとおり,外国用船を含めた邦船輸送量は1,497万トンで,前年に比べて23.5%減少した。これは主要航路の急速なコンテナ化に伴い,在来定期船の活動分野が開発途上国航路中心に限られるようになつたこと,47年4月から7月まで海員ストライキが続いたためである。
一方,外国用船を含めた邦船の運賃収入は 〔II−(I)−2表〕のとおり,1,774億円で前年に比べて28%減少した。これは上記の輸送量の伸び悩みが大きく響いたためである。
次に在来定期船の収支状況を,中核6社について見ると,46年度は157億円の黒字であつたが,47年度は112億円の赤字となつた。このような在来定期船分野の収益の悪化にともない,近時在来定期航路の整理統合,及び関係船社の協調による合理化,コンテナ船,ラツシユ船等新輸送システムの開発等の動きが出ている。
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