3 発展途上国に対する経済協力
世界の造船業の指導的立場にある我が国にとつて,発展途上国への造船関係経済協力は重要な任務であるといえる。そこで,45年度にインドネシア海運造船アドバイザー・チームを派遣して以来,アジア,太平洋地域諸国を中心に,経済協力の一環としての技術協力並びに直接借款を行つてきた。そして,現在,それらの経済協力規模が飛躍的に拡大してきているものの,まだ各国の協力要請に応じきれない状況である。なお,47年度に実施された造船関係経済協力は 〔II−(IV)−6表〕のとおりである。
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また,前年11月に引き続き,アジア太平洋地域を中心とする諸国間の造船業及び造船関連工業の振興と地域間協力をはかるため,48年11月,アジア太平洋造船専門家会議が開催され,経済社会における造船業の地位と役割並びに造船関係経済技術協力の現状と問題点等に関する意見交換を主要議題とし,同地域内での一層の協力関係を推進した。
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