3 工業標準化の促進
船舶部門の工業標準化については,「工業標準化法」に基づき,ぎ装品類等の単体の規格,及び試験方法等の基礎的事項の規格の制定を中心に推進してきた。
従来,工業標準化は,生産の合理化,取引の単純化に重点をおいてきたが今後は,安全性の確保,信頼性の向上,公害防止対策,労働環境の改善などに重点をおいてゆく方針である。また,民間においても,国家規格に準ずるもの国家規格を補足するもの等の団体規格の整備を推進してゆくよう指導する方針である。
また,国際的な標準化活動については,世界経済の進展に伴い,ますます重要性を高めているが,船舶部門においては,ISO(国際標準化機構)の造船専門委員会が,はじめて日本に招致され,その第8回会議が,48年10月に東京で開催された。また,我が国は救命艇及び救命設備分科会の幹事国を担当し,これらの国際規格原案の作成を進めている。このほか,49年9月には,ISOの貨物コンテナ専門委員会第8回会議を東京で開催されることが決定している。
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