利用航空運送事業は,航空会社の貨物運賃の単位当り賃率が重量逓減制であることを利用し,荷主からは航空会社の運賃より低い運賃でその運送を引き受け,これをまとめて更に低い運賃の大口貨物に仕立て,みずから航空会社に対しては荷主となり運送を委託し,荷主からの収受運賃と航空会社への支払い運賃との差益を得ることを目的とする事業であつて,航空貨物混載業とも呼ばれている。 この事業の経営を行つている者は,48年6月1日現在日本人の国際線事業者が7社と国内線事業社が32社となつている。 これらの事業者は,国際線,国内線の貨物を取り扱つており国内線では,その大部分は幹線におけるものである。 47年における貨物の取り扱い実績をみると 〔III−20表〕のとおりである。