2 航空機の検査体制


  航空機の安全性を確保するための検査は「航空法」に基づき実施しているが,検査の技術基準としては「航空法施行規則附属書」及びこれに基づき制定された「耐空性審査要領」がある。
  SSTやV/STOL機の開発及び空港周辺における騒音問題に対処するための航空機の飛行方式の変更等従来の航空機と異なつた特性及び性能となるため,新たな技術基準を設ける必要があり現在検討している。
  航空機騒音規制を目的とする騒音基準適合証明制度については第71国会に提出された「航空法」改正案に入れられている。また,ICAOの耐空性委員会,騒音委員会等における航空機の技術基準に関する会議には毎回出席し,活発な活動を行つている。
  更に,航空機の輸出入に際しては,我が国と米国との間に「耐空性に関する双務協定」を締結しており,耐空証明を相互に円滑に行つているが,他国との間にも小型機の輸出入が増加してきていることもあり,同様の協定を結び相互に業務を補完しあうことが必要と思われる。


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