3 航空機の整備体制
航空機の整備は,航空機の安全性を維持するために行われるが,その内容は,定例的に行う点検,試験,オーバーホール等の定例整備と,信頼性管理に基づいて行う点検,試験,改修等の非定例整備からなる。
信頼性整備方式(非定例整備)とは航空機の故障発生状況を監視し,故障の原因を究明して,原因を除去するための処置対策を施して航空機の信頼性を向上する方式である。この整備方式を充実させるためには,航空機の運航,整備過程におけるデータを収集,分析し,航空機の整備に反映させるための統計的な整備管理体制の確保が必要である。これらの業務を効率的に行うため,コンピユーターの導入等の関連業務の充実が必要となつている。
各航空会社は,整備体制の充実をはかるため,整備要員の訓練の強化,整備施設の拡充,合理的な整備方式の採用等を図つている。
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