1 協同一貫輸送


  現在行われている協同一貫輸送としては国鉄のフレートライナー,海運のコンテナ船等があるが,これらは輸送サービスの高度化を図るものとして高く評価されている。

(1) フレートライナー

  44年4月,東京・大阪間にはじめて開設されたフレートライナーはその後も順調な発展を遂げ,48年度末現在32区間111本にまで整備された。また,48年度のフレートライナーによる輸送量は734万7,000トンで,国鉄コンテナ輸送量の53.3%を占めており 〔2−3−6図〕,コンテナ個数,コンテナ貨車も 〔2−3−7図〕のとおり増備されている。

(2) フェリー

  道路混雑,トラック運転手不足等に対処するため,海陸をつなぐカーフェリーが注目されているが48年度末現在長距離(航路距離300km以上)は23航路,就航隻数52隻,中距離(航路距離100〜300km)は11航路,就航隻数28隻となり,全国の主要地域を結ぶ航路網がほぼ完成した。48年度の長距離フェリーによる自動車航送台数は179万台(前年度比71.0%増)と急増を続けており,そのうち94万台はトラックであった。またトラックにおける無人車率は42.3%で45年度以降無人車率の増加傾向が続いている。

(3) トレーラー

  自動車輸送の合理化の一つとして運転台と荷台が分離できるという特色を生かしたトレーラーが急速に普及してきている。 〔2−3−8図〕に示すようにトレーラー台数は年々増加しており,48年度末現在3万4,000台(前年度比24.5%増)で特に営業用トレーラーはこの5年間で3.0倍と著しい伸びを示している。

(4) 海上コンテナ

  海上貨物輸送のコンテナリゼーションは主として外航海運で急速に進められてきた。我が国のコンテナ船配船は43年8月加州航路で始められ,豪州,北米,北太平洋岸,欧州,ニューヨーク航路に引き続き,49年9月には地中海航路に配船された。配船開始とともにコンテナ船も増強されて 〔2−3−9図〕に示すように49年6月末現在で38隻,103万総トンが就航している。48年の邦船社のコンテナ船による貨物輸送量は,輸出で187万トン(定期船による輸出貨物の22.0%),輸入で293万トン(同輸入貨物の31.0%)となり,それぞれ前年に比べ79.3%,157.1%と大幅に増加した。
  以上のように,協同一貫輸送はコンテナ輸送を中心として著しい発展を遂げているが,このほか通運業者を中心として一貫パレチゼーションが推進されており,今後一層の進展が期待されている。一方,国鉄のコンテナ輸送については,都市の交通混雑の影響をうけて集配効率が悪くなっていること,海上コンテナ等大型コンテナの内陸輸送については通行可能な道路が限定されていること,またフェリーについては安全性の確立を含めフェリー輸送に適合する諸制度の整備が必要であること等の諸問題がある。


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