1 現況


  自動車輸送の合理化,効率化を図り,あわせて大都市の交通混雑の緩和に資するため,自動車ターミナルの整備が進められている。自動車ターミナルの現況は 〔I−(II)−20表〕のとおりである。昭和47年度に比べてバスターミナルは4か所,トラックターミナルは35か所増加した。バスターミナル,トラックターミナルはともに専用ターミナルが大部分を占めており,その規模は依然として小規模のものが多く,5バース以下のものが全体の69%を占めている。

  バスターミナルは,バス旅客需要の大きい大都市の都心部での整備が遅れているが,これはバスターミナルが都心部の適地にかなりの規模の用地を確保する必要があること及びその建設には多額の用地費と建設費を要するうえ将来の需要増大を考慮しての先行投資となること等の理由によるものであろう。しかしながら,輸送力の確保,旅客の利便と安全を確保するためには,今後いっそう整備を推進していく必要があり,近時バスターミナルの緊要性が各方面から認識されつつあり,各地において地方公共団体等を中心にバスターミナルの建設構想が検討されており,これまでに比べ今後バスターミナルの整備は漸次進展していくものと思われる。
  また,トラックターミナルは,路線トラック輸送需要の増大に伴い,一般ターミナルの整備が急速に進められているが,なかでも京浜トラックターミナル,板橋トラックターミナル,東大阪トラックターミナル及び北大阪トラックターミナルは,大規模トラックターミナルとして,大きな役割を果たしている。更に近年都市間幹線道路、流通業務団地等の整備とあいまって大規模なトラックターミナルの整備計画が大都市のみならず,地方都市についても策定され逐次実施に移されている。
  なお,自動車ターミナルの整備に当たっては,環境保全の面からも十分配慮していく必要がある。


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