1 船員災害の発生状況
昭和47年度の船員災害の発生状況は 〔II−(II)−14表〕のとおりである。死傷の年1,000人当たりの発生率は,金船種平均で36.2となり前年度と同率となっているが,これを陸上全産業の平均と比べると休業8日以上では約3倍,死亡では約11.5倍となっている。
これを船種別にみると,漁船が最も多く,次いで特殊船,汽船の順となっている。
災害の原因別では転倒,墜落,落下等のいわゆる作業行動災害が最も多く,次いで動力運転災害,特殊危険災害,その他の災害の順となっている。
一方,疾病の年1,000人当たりの発生率は全船種平均で55.2で,前年度に比べて0.1増加している。船種別では汽船が最も多く,次いで漁船,特殊船の順となっている。
疾病の種類別では,消化器系の疾患が圧倒的に多く全体の42.2%を占め,次いで筋骨格系及び結合織の疾患,呼吸器系の疾患,循環器系疾患,神経系及び感覚器系の疾患の順となっている。
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