48年における海難の発生海域を距岸別にみると,港内で798隻,港内を除く距岸3海里未満の沿岸海域で992隻となっており,両者を合わせると1,790隻にも達し,要救助船舶全体の68%を占めている。特に海上交通のふくそうする東京湾,伊勢湾,瀬戸内海の3海域においては1,030隻が発生し,全体の39%に達しており,地形,船舶のふくそう度等の海上交通条件が海難の発生態様に大きく影響することを示している。