2 空港警備


  空港管理者は,空港の警備を実施している。空港における秩序を維持し,空港本来の機能を確保するため運輸省が管理する第一種,第二種空港については,空港制限区域内への不法侵入を防止するための保安柵の設置のほか,随時場内の監視,パトロール等所要の警備業務を実施している。また,広大な空港面積を有し,かつ常時空港内がふくそうしている東京,大阪,福岡及び那覇の4空港には,それぞれ警務担当課を設け,特に警備業務施行体制の強化を図っている。
  一方,現下の民間航空に対する最大の脅威となっているハイジャック等不法妨害行為の防止対策については,45年3月の日航機「よど号」のハイジャック事件を契機として,官民関係機関をもって構成する空港保安委員会を設立し,各空港における全般的な保安対策の樹立を図るとともに,具体的な保安措置として出発ゲートにおける安全検査,旅客ターミナルビル等における不審者の動静の監視等を実施している。特にジェット機の就航する主要16空港については,X線透視手荷物検査装置及び新型金属探知器を設置し,安全検査,警備の強化を図っている。


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