2　航空交通管制施設

(1)　航空路用管制施設

　　航行の安全性向上と空域利用の効率化を図るため,航空路上の航空機を常時監視する航空路監視レーダー網の整備については,我が国の幹線航空路をすべてカバーするために,箱根(南関東地区),三郡山(北九州地区)及び山田(北関東地区)の既設レーダーを含め,国内8か所にレーダーを整備することとしている。
　　48年度に,八重岳レーダー(沖縄地区)の整備を完了し,また,横津岳(北海道地区),上品山(東北地区),三国山(近畿地区)及び加世田(南九州地区)の整備に着手した。

(2)　空港用管制施設

　　空港へ離着陸する航空機の航行の安全確保と,管制処理能力の向上をはかるため,順次交通量の多い空港からターミナルレーダーを整備することとしているが,既に,東京国際空港をはじめ11空港に設置している。
　　48年度に大村等2空港においてターミナルレーダーの整備に着手したほか,新東京国際空港において機器の性能向上を図った。