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2 民間事業者による施設整備状況
運送業に造船業,港湾建設業等を加えた運輸省所管事業の49年度設備投資実績は,1兆3,398億円(工事ベース)で前年度比10.6%減と近年には例をみないマイナスとなった 〔2−4−7表〕。すなわち,運送業部胆が前述のように前年度比6.6%減となったほか,造船,鉄道車両等の製造業部門が3.4%減,港湾建設,ホテル等のその他部門が39.8%減と,需要の減退,先行不安等からいずれの部門においても減少した。
主な業種の設備投資の動向は次のとおりである。
(1) 海運業では3,738億円の設備投資を行なったが,このうち3,378億円が船舶建造費で,その内訳は外航船2,642億円(前年度比15.5%減),内航船736億円(同3.2%減)であった。外航船では油送船,専用船,内航船では自動車航送船に対する投資が大幅に減少している。
(2) 民営鉄道業の設備投資は2,290億円で前年度比2.1%の増加にとどまったが,輸送力増強のための線路設備,停車場設備等構築物については1,376億円で前年度比26.1%増となっている。このうち,大手民鉄の投資額は約1,310億円(前年度比8.4%減)であった。
なお,47年度から,大都市周辺における鉄道施設の建設を日本鉄道建設公団が施行し,完成後民鉄に長期年賦で譲渡する制度が確立されたが,この制度によって,50年4月までにニュータウン線である小田急多摩線9.1キロ及び京王帝都相模原線9.8キロが開通した。
(3) バス事業の設備投資は568億円で,自動車購入費は374億円(前年度比5.1%増)と増加したもののターミナルヘの投資の大幅な減少から前年度比12.3%の減少となった。また,ハイヤー・タクシー業では車庫,建物への投資の減少により150億円と前年度比21.7%の大幅な減少となった。
(4) トラック運送業の設備投資は自動車,ターミナル等いずれも大幅に減少したため,588億円と前年度比33.6%の落込みとなった。
(5) 航空運送業の設備投資1,345億円(前年度比3.0%増)の内わけは,航空機及び部品1,121億円(同4.7%増),地上施設217億円(同7.7%減)等となっている。
(6) 造船業の設備投資は,船腹需要の先行不安から1,763億円,前年度比8.2%減となったが,主な項目別でみると船台及び船渠設備218億円(前年度比36.4%減),運搬設備266億円(同11.5%減),船体部加工組立設備419億円(同15.6%減)等となっている。
(7) 港湾建設業の設備投資は,総需要抑制に伴う港湾投資の停滞を反映して建物,船舶,機械装置等各項目について全般的に減少し,699億円,前年度比36.2%の大幅な減少となった。
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