現行再建計画は外的条件の変化等諸々の原因によりすでに現実との間に相当のかい離をみせている。このため,早晩その抜本的な見直しが必要となっており,各方面において,広汎にわたる検討が進められているがその際留意しなければならないのは,単なる財政の再建のみでなく,真に国鉄の再建を図るためには,労使関係の正常化等により,働きがいのある職場としての国鉄を築き将来にわたる我が国の交通体系において果たすべき役割に応じる体制を確立していくことが求められているといえよう。