4 航空交通の安全対策
航空輸送量の増大及び質の多様化に対処して,航空機の安全を確保するとともに運航の効率化を図るため,第2次空港整備5か年計画に基づき,空港,航空保安施設,管制施設等の整備,飛行検査体制の充実,航空交通管制業務の近代化等を推進している。49年度においては,ARSR(航空路監視レーダー)網の整備を進めたほか,VOR/DME〔VOR(超短波全方向式無線標識施設)とDME(距離測定用施設)を組み合わせた施設〕の整備航空気象官署等の整備拡充,飛行検査用機としてのガルフストリームII型機(ジェット機)1機の改装完了(50年4月運航開始),管制情報処理システムの開発等を行った。
更に,近年における技術の進歩に対応すべき航空保安要員に高度な専門的知識,技能を習得させるため,航空保安大学校の教育内容の充実を図るとともに49月6月に開設された航空保安大学校岩沼分校において現場職員の再研修を実施している。
このほか,法制面においては,50年6月に成立した航空法の一部を改正する法律により,航空機の航行の安全の確保に関する規定が強化された。
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