2 先進国との運輸関係国際協力
先進諸国との国際協力には,OECD(経済協力開発機構),ECE(欧州経済委員会)等への参加がある。海運関係では,OECD海運委員会及び先進海運13カ国(CSG)会議において,先進海運国間の海運政策問題をはじめ,東欧諸国及び開発途上諸国との間の共通の問題について情報・意見交換を行い,船舶関係ではOECD造船部会において,造船業の公正な競争条件を確立するための取極の合意造船不況問題についての情報交換等を行っている。また,自動車関係では,ECEにおける自動車構造専門家会議及び国際自動車検査会議において,自動車の構造基準及び検査の国際的調整について情報の交換,討議を行った。さらに,観光関係では,OECDの観光委員会に参加し,観光振興活動に協力した。
このほか,日米運輸専門家会議(49年6月,ワシントン,50年7月,東京),欧州運輸大臣会議閣僚理事会(49年6月,ウィーン,49年12月,パリ,50年6月,コペンハーゲン)等が開催され,運輸省からも関係者が出席して討議に参加した。特に,50年7月に東京において開催された日米運輸専門家会議では,新交通システム,磁気浮上鉄道,環境規制戦略,都市における旅客流動の改善について討議が行われ,成功裡に終った。また,日仏科学技術協力協定(49年7月),日独科学技術協力協定(49年10月)が締結され,50年4月には日仏科学技術協力海洋開発専門部会の第1回議会が東京で開催された。さらにUJNR海洋構造物専門部会が49年10月東京で開催され,運輸省が中心となって海洋構造物に関する情報の交換,討議を行った。
このほか,随時運輸関係要人及び各種使節団が訪日し,意見交換が行われた。
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